〈解説〉確率変数を足すということ
確率変数
確率変数とは、ランダムに値が決まる変数のことです。ただし、値の決まり方に確率的な法則があると仮定されています。この法則のことを確率分布といいます。離散的確率分布には、ベルヌーイ分布、二項分布などがあります。
確率変数を「足す」
コインの表を1、ウラを0とし、投げたときの値を確率変数\(X\)で表すと、\(X\)はベルヌーイ分布にしたがいます。公正なコインの場合、1が出る確率は0.5です。確率変数を足すとは、このコインを2回連続で投げたときの値を考えることです。表が2回連続で出たら2、ウラが2回連続で出たら0、1回ずつなら1です。多くの教科書が、このような問題を確率の計算によって説明していますが、本サイトではあえてシミュレーションを行います。そうしたほうが、連続型確率変数の和を考えるという課題を理解しやすいと考えています。